2012/09/28

Sri LankaとBAWA_23 ~コロンボで旅終了~


ラストDAY。

ウダラさん:「BAWAハ、ホテルイガイモ設計シテルンデスヨ?」←得意気。
私:「知ってるし。」
ウダラさん:「今日ハ特別ニ寺院ヲミルコトガデキマスケド。」
私:「って、私がスケジュールに取り込んだんだわい!」
ウダラさん:「ウキャキャキャ!」
私「・・・。」


向かうは、コロンボ市内中央の湖の上に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院。


中央の礼拝エリアまでもが、水面に浮遊しているかの様な基礎構造。
木の枠組の間を、そよ風がす〜っと通り過ぎるなかなか珍しい寺院スタイル。


そして、ラストは駆け込みショッピング。
ウダラさんが街の民芸品屋に連れて行こうとするのを静止し、もちろん「PARADISE ROAD CAFE コロンボ本店」へ!


先日の「PARADISE ROAD CAFE 」とは異なり、こちら本店のラインナップが凄すぎる!
スリランカ版・CONRAN SHOP といった具合。


一部KIDS向けのコーナーも有り。
↓ ぶらさがっているこの人形を産まれてくるマルニに初ギフト。


後に「マルオ」と命名!


もちろん街のカレー屋さんはキャンセルして、こちらのカフェにてウダラさんと最後の晩餐。


BAWAの話をすれば喜ぶお客だということに「後半」気付いたウダラさんは、次回までBAWAについて色々調べてみるという.....って遅い(笑)


初日、空港で開口一番「アナタノノゾミヲスベテカナエマース。」と魔法のランプのような一言を言ってくれたウダラさん。
ひとり旅にガイドさんをプラスするだけで、こんなにも経験値や喜びが増すだなんて大きな発見だったなぁ.....。

触れ合った人々の純真無垢な言葉に、心やすらいだスリランカの旅もこれにて終了!
穏やかな暮らしに相反して自然の威力を目の当たりにした、物凄いパワーの持つ島だった。

完全制覇できなかったBAWA建築はいつ観に来よう〜。
旅は未完だからおもしろい。




Sri LankaとBAWA_22 ~No.11~


最終日。やって来ました「Number 11」
LUNUGANGA」と此処を見ないと話にならない、BAWA作品の名所中の名所。

コロンボの閑静な高級住宅街、
ここはBAWAが病に倒れるまでの約40年間、この家を育み続けてきたという。


彼がここの住人兼スタッフ。
現在、「Geoffrey Bawa Trust」が管理しており、財団のオフィスとしても使われている。


当時、BAWAが乗り回していたという、ロールスロイスとクラシックベンツ!
「やっぱり車は男性のロマンなの?」と言おうとした隙に、横ではウダラさんがドアを開けようとして注意されていた(笑)


1959年にバワがこの場所を購入した際には4軒が連なった長屋状の住宅だった。
その後、彼は残り3軒の住宅を買い増して行き、パティオとそれぞれの部屋を繋いで迷宮のような家を作りあげた。※こちらは1F平面図。



ウェイティングロビーから、財団の方によるマンツーマン接客がスタート。

Kandalama Hotel」でも使用されていたアイアンのチェアー。
天窓から降り注ぐ光のコントラストが見事だったな。


四方ホワイト色の塗装につつまれた空間は、なんとも神聖な気持ちにさせられる。

BAWAお決まりのフクロウがお出迎え。


途中、チェス台に置かれたBAWAの位牌に頭を下げ、



彼の寝室から見学。
フローリングとタイルの貼り分け、格子天井、書籍の積み上げ、ウッドにアイアン、籐素材。
違和感のあるキッチュなビニール製のチェアー、違和感のあるライオンのぬいぐるみ.....。



コリドーの両脇を本で埋める、これ憧れの配置。


その先には小さなリビングがひとつ。

またまたキューブリック的な?エーロ・サーリネン先生のチューリップチェアーを配置。
ホワイトのウォールにFRP素材が見事に映えるミーティングルーム。


反対側にはパティオが配置され、光や雨が自然に降り注ぐスペース。
南国のぬる〜いあま〜い風が心地よい。


壁に無造作にレイアウトされたアートや、ローテーブルに置かれたオブジェ等を見ているだけで、自分の部屋をどうデザインするかワクワクしてくる。
いつか平屋建築の設計をしたいな。


2Fエリアへ続く階段。
ここだけ見ると、まるでギリシャか何処か地中海文明の雰囲気を感じるのは私だけ?


上がった先には大空間のリビングが!

バティックの面と塗装壁の面の入隅と、
その手前にソファーが同色で馴染んでいるのと、
またまたチューリップチェアーで時代を交錯させているのと、
宝箱のようなBOXがサイドテーブルになっているのと、
天井にダウンライトなんてものは一切無いのと.....あぁ美しい!


なんと、こちらも宿泊できるというから、次回のお楽しみに。


案内人の彼、めっちゃいい人なんだけど
「ワイフとうまくいってないだよね〜」的な話をしまくる。それを聞いて一体全体どうしたら.....(笑)


更にルーフトップに続く階段&その先は、私にとって天国そのもの。


屋根の上に緑がもこもと美味しそう。
スタッフさん曰く、いつか緑のパワーに家が負けそうでコワイと言っていた。







2012/09/27

Sri LankaとBAWA_21 ~The Blue Water~


BAWAの手がけた最後のホテル(1998年)を敢えて最終日にセレクトした。


これからウェディングパーティーのお二人.....この貫禄にして20代後半(汗)


直線がダイナミックなこのカウンター、そしてお決まりの仏教の寓話をテーマにしたヘビの壁画には、男性的はマテリアル&カラーがよく似合う。


ロビーの中を流れる水はそのままプールへと繋がり、さらにはその向こうのインド洋へと向かう。


最後にご褒美のスパ体験。
アーユルヴェータのやさしいタッチがあんまり好きでないから、ジャカルタの女の子を御指名してBALI式マッサージを。他にSHIATSUメニューもあるのがここに来て初!


長旅も明日でお別れ。
スリランカの純真無垢な人々との触れ合いに、圧倒的な完成度を誇るBAWAの建築を体感できて本当によかった。単純にもうそれだけ。


ゲストルームはと言うと、最後に来てシングルベッドが2つの何故!?
特に贅沢な素材は使用してはいないけれど、最後までBAWAらしいマテリアルやフォルムが感じられたインテリアにホッ。


翌日は波の音での目覚め。
お部屋までコーヒーを運んでくれる、この読書タイムがだ〜い好き。
数日まではサルと闘っていたりしていたのに、同じ国とは思えないギャップが凄い。


潮風を感じながら朝食を頂き、


今日も元気に、共用部散策開始。



1Fラウンジは、BAWAのオリジナル家具やファブリック、円窓のオンパレード!




建築が低層だからか、他のリゾート地よりもパームツリーが高く見える。


またもや貸し切り状態でス〜イスイ。


と、気分よくのんびりしていたら、遠くから私を探すウダラさん。何だか焦った様子。

「プールトカ入ッテナイデ、ハヤクランチ食ベテ!」
(って、聞いてないし.....。)

「さっき10時に朝食食べたよ〜。お腹パンパンだよ〜。」

「今日モBAWAタクサンアルカラ、、、トチュウジカンナイカラ!」
(って、聞いてないし.....。)



 続