2012/12/31

ナマステ!年末2人旅_1日目 ~急遽決まった北インドツアー~


お正月。
家族で、餅つき・凧揚げ・お年玉〜♪という発想は数年前から無い。

「これって親不孝者なのかな.....。」って、不安にかられることが多々あるけれど、
「あっこちゃん、今年は何処に行くの?」って聞かれるから大丈夫!大丈夫!

2011年は、上海の外灘。
2012年は、トルコはアンカラからカッパドキアに向かう夜行列車の中。

地球上どの場所でも同じなのかな?
少しほっこりした気持ちになれる1年に1度のあの独特な雰囲気・各国のコントラストを体感したかったのがそもそも。
異国情緒漂う中で、365日のスタートを切るのって中々清々しいものですよ〜〜〜〜。

.....というわけで、
2012〜2013年の年越し&年明けは、永遠の戦友・ユーコとインドへ急遽旅立つことになりました!


インドの知識がほとんど無い&事件多発で危険だと言われていたあの時期に、なぜ個人旅行を選んだのか今も謎。ホテルと現地ガイドさんをおさえたら何とかなる!は、初のインドではちょっと甘かった。

12月31日。
ちょっと落ち着いた成田っていいよね.....デリーへGO!


仏陀の手がずら〜っと並ぶ、インディラ・ガンディラ国際空港(इंदिरा गांधी अंतरराष्ट्रीय हवाई अड्डा)に到着〜



いつもチェックする空港のトイレは、あぁ斬新!


そして、早速のトラブル。

当時横行していた婦女暴行事件による市民のストライキにより、中心部の道が閉鎖されている。その為ホテルまで進むことが出来ない。

送迎車のドライバーさん曰く「何が起こったんだー。」と暫しパニックになり(調べといてよ〜)、
様子を聞きに雑木林=スラム街に消えて行き、
暫く車中に取り残され、
そして車から降ろされ、
スーツケースを自ら引きずって、
怖すぎるスラム街を通って、
変な匂いのする屋台を通って、
ホテルに着。

・・・という災難に見舞われながらも「そうそう、旅ってこの感じ!」と、ついついアクシデントに目をキラキラさせてしまう私。
お隣ユーコは目が死んでいた(笑)

ホテルは「THE LaLiT NEW DELHI



どうせ外では埃まみれになるんだと想定できたので、ホテルだけは良くしておこうと5つ星に。しかし、スリランカのアノ経験の後では、ちょっとしたことでは中々響かない.....残念無念( ̄- ̄)


HPの↓この画像に目が眩んで予約したのだけれど、ダウンコートが手放せなかったこのシーズン。
「インドにも真冬があったとは!」と言っちゃうレベルの知識です。


と、ホテルはホテルで早速給排設備トラブル〜。
「点検口が大きいね〜。」てな感じの話をついしてしまう同業者ユーコ。


ホテルのロビーには、ホテル内のクラブイベントに参加するであろう、きらびやかな男女が集まってきていたが、そこに参加する余力と若さは既に無い。。。

というわけで、ルームサービスで小さく乾杯〜☆
(※仮装マスクは、クラブのレセプションに置いてあったものを堂々とパクってみました。)

明日は6:00の列車に乗って、アグラへGO!
死ぬ前には見ておきたいタージ・マハルとの初対面だけれど、結果はいかに。



2012/09/28

Sri LankaとBAWA_23 ~コロンボで旅終了~


ラストDAY。

ウダラさん:「BAWAハ、ホテルイガイモ設計シテルンデスヨ?」←得意気。
私:「知ってるし。」
ウダラさん:「今日ハ特別ニ寺院ヲミルコトガデキマスケド。」
私:「って、私がスケジュールに取り込んだんだわい!」
ウダラさん:「ウキャキャキャ!」
私「・・・。」


向かうは、コロンボ市内中央の湖の上に浮かぶシーマ・マラカヤ寺院。


中央の礼拝エリアまでもが、水面に浮遊しているかの様な基礎構造。
木の枠組の間を、そよ風がす〜っと通り過ぎるなかなか珍しい寺院スタイル。


そして、ラストは駆け込みショッピング。
ウダラさんが街の民芸品屋に連れて行こうとするのを静止し、もちろん「PARADISE ROAD CAFE コロンボ本店」へ!


先日の「PARADISE ROAD CAFE 」とは異なり、こちら本店のラインナップが凄すぎる!
スリランカ版・CONRAN SHOP といった具合。


一部KIDS向けのコーナーも有り。
↓ ぶらさがっているこの人形を産まれてくるマルニに初ギフト。


後に「マルオ」と命名!


もちろん街のカレー屋さんはキャンセルして、こちらのカフェにてウダラさんと最後の晩餐。


BAWAの話をすれば喜ぶお客だということに「後半」気付いたウダラさんは、次回までBAWAについて色々調べてみるという.....って遅い(笑)


初日、空港で開口一番「アナタノノゾミヲスベテカナエマース。」と魔法のランプのような一言を言ってくれたウダラさん。
ひとり旅にガイドさんをプラスするだけで、こんなにも経験値や喜びが増すだなんて大きな発見だったなぁ.....。

触れ合った人々の純真無垢な言葉に、心やすらいだスリランカの旅もこれにて終了!
穏やかな暮らしに相反して自然の威力を目の当たりにした、物凄いパワーの持つ島だった。

完全制覇できなかったBAWA建築はいつ観に来よう〜。
旅は未完だからおもしろい。




Sri LankaとBAWA_22 ~No.11~


最終日。やって来ました「Number 11」
LUNUGANGA」と此処を見ないと話にならない、BAWA作品の名所中の名所。

コロンボの閑静な高級住宅街、
ここはBAWAが病に倒れるまでの約40年間、この家を育み続けてきたという。


彼がここの住人兼スタッフ。
現在、「Geoffrey Bawa Trust」が管理しており、財団のオフィスとしても使われている。


当時、BAWAが乗り回していたという、ロールスロイスとクラシックベンツ!
「やっぱり車は男性のロマンなの?」と言おうとした隙に、横ではウダラさんがドアを開けようとして注意されていた(笑)


1959年にバワがこの場所を購入した際には4軒が連なった長屋状の住宅だった。
その後、彼は残り3軒の住宅を買い増して行き、パティオとそれぞれの部屋を繋いで迷宮のような家を作りあげた。※こちらは1F平面図。



ウェイティングロビーから、財団の方によるマンツーマン接客がスタート。

Kandalama Hotel」でも使用されていたアイアンのチェアー。
天窓から降り注ぐ光のコントラストが見事だったな。


四方ホワイト色の塗装につつまれた空間は、なんとも神聖な気持ちにさせられる。

BAWAお決まりのフクロウがお出迎え。


途中、チェス台に置かれたBAWAの位牌に頭を下げ、



彼の寝室から見学。
フローリングとタイルの貼り分け、格子天井、書籍の積み上げ、ウッドにアイアン、籐素材。
違和感のあるキッチュなビニール製のチェアー、違和感のあるライオンのぬいぐるみ.....。



コリドーの両脇を本で埋める、これ憧れの配置。


その先には小さなリビングがひとつ。

またまたキューブリック的な?エーロ・サーリネン先生のチューリップチェアーを配置。
ホワイトのウォールにFRP素材が見事に映えるミーティングルーム。


反対側にはパティオが配置され、光や雨が自然に降り注ぐスペース。
南国のぬる〜いあま〜い風が心地よい。


壁に無造作にレイアウトされたアートや、ローテーブルに置かれたオブジェ等を見ているだけで、自分の部屋をどうデザインするかワクワクしてくる。
いつか平屋建築の設計をしたいな。


2Fエリアへ続く階段。
ここだけ見ると、まるでギリシャか何処か地中海文明の雰囲気を感じるのは私だけ?


上がった先には大空間のリビングが!

バティックの面と塗装壁の面の入隅と、
その手前にソファーが同色で馴染んでいるのと、
またまたチューリップチェアーで時代を交錯させているのと、
宝箱のようなBOXがサイドテーブルになっているのと、
天井にダウンライトなんてものは一切無いのと.....あぁ美しい!


なんと、こちらも宿泊できるというから、次回のお楽しみに。


案内人の彼、めっちゃいい人なんだけど
「ワイフとうまくいってないだよね〜」的な話をしまくる。それを聞いて一体全体どうしたら.....(笑)


更にルーフトップに続く階段&その先は、私にとって天国そのもの。


屋根の上に緑がもこもと美味しそう。
スタッフさん曰く、いつか緑のパワーに家が負けそうでコワイと言っていた。